金沢ギター教室 ニイボリメソード

Nメソードオリジナルギター vol.1

27種類の各音域ギター

新堀メソードオリジナルギターの特徴は、次の3つの独自のアイデアで成り立っています。それは、全てのギターは「6本弦」(又は6コース)、そして各弦間は「完全音程」で、各ギター間は伝統ギターのプライムと「同比率」に開発統一してあります。そのため、一度でも伝統ギターの基礎を習った人ならば、誰もが即座にどのギターも楽しむ事ができるのです。50年に亘るギターオーケストラの歴史の中で、新堀博士は27種類にも及ぶ各種合奏用ギターを開発しました。
左から順に紹介します。


各音域ギター1

 

ピッコロギター(Piccolo Guitar )

ソプラニーノギターと同じでアルトギターより1オクターブ高く調弦します。1〜3弦は複弦。サウンドホールはロゼッタ付きで、優雅でふくよかな音色が魅力です。
 

ソプラニーノギター(Sopranino Guitar)

「愛のオルゴールのように可憐な響き。」

調弦はアルトギターの1オクターブ上。単弦の鋭く輝いた響きです。きらびやかな音の飾りを付けます。その美しい音色は、アルトギターのオクターブ上をまるで西陣織の金糸のように絡み合い、私達の心の琴線に触れるかのように伝わって来ます。ギターオーケストラの最高音として、また音楽の飾り付けとして用いられるだけでなく、その可憐な音色は独奏楽器としても十分魅力的です。毎年恒例の「ギタリスタス日本」でも、ソプラニーノギターによる華麗な演奏は、大変な好評を頂いています。

ソプラノギター(Soprano Guitar)

「ルネッサンスの小品を蘇らす魅惑の音色。」

原則としてプライムギターより1オクターブ高く調弦します。(曲により変えることもあります)星が輝くような響きをもっており、歯切れのよい、響きやすいギターです。その音色は、ソプラニーノギターと共にアルトギターの1オクターブ上を絡み付き、あたかもグランドハープの如く豪華絢爛な響きを与えてくれます。ギターオーケストラの最高音として、また音楽の飾り付けとして用いられるだけでなく、独奏楽器としても十分魅力的で、あらゆる舞台で聴衆の心を引き付けて来ました。星の瞬きのような繊細な表現や、ルネッサンス・前古典の珠玉の小品を生き生きと現代に蘇らせます。
 

複弦ソプラノギター(Double-strings Soprano Guitar)

「一層華やかな音色の最高音ギター。」

12弦のソプラノギターです。原則としてプライムギターより1オクターブ高く調弦します。(曲により変えることもあります)星が輝くような響きをもっており、歯切れのよい、響きやすいギターです。その音色は、ソプラニーノギターと共にアルトギターの1オクターブ上を絡み付き、あたかもグランドハープの如く豪華絢爛な響きを与えてくれます。ギターオーケストラの最高音として、また音楽の飾り付けとして用いられるだけでなく、独奏楽器としても十分魅力的で、あらゆる舞台で聴衆の心を引き付けて来ました。星の瞬きのような繊細な表現や、ルネッサンス・前古典の珠玉の小品を生き生きと現代に蘇らせます。
 

アルトギター(Alto Guitar)

「新堀メソードに欠かせないギターのプリンス。花に舞う蝶のように華やかに歌います。」

プライムギターより5度高く調弦します。指板が小さく従来のテクニックをはるかに越えた演奏が可能となりました。ギター合奏の花形としてなくてはならない楽器です。明るく澄んだ音色はルネッサンス期やバロック期そして現代音楽の独奏用にもピッタリです。アルトギターは今や日本の名工だけでなく、スペインのラミレスやコントレラス、そしてイギリスのポール・フィッシャーなど、世界の名工が私達の音楽院の為に凌ぎを削り、銘器を製作してくれる時代に入りました。そして近年、新堀ギターオーケストラの繰り広げる活発な国際親善公演により、ニイボリサウンドの代名詞としてもその名を一躍世界中に轟かせています。単に楽器としての枠を越え、アルトギターはこうした国際交流における音楽のメッセンジャーとしての資質をも備えているのです。来る21世紀には間違いなく、このアルトギターを中心に、更に各種ギターを導入したギターオーケストラが世界各国に広がっていく事でしょう。
 

プライムギター(Prime Guitar)

「心に秘めた情熱をソフトにうたいあげる。」

ナイロン弦を張った標準サイズのギターのことです。ソフトでロマンティックな音が出せます。現在では独奏楽器としてだけではなく、オーケストラの中でも、主役として、また幅広い音域の各種ギターたちのまとめ役としても活躍しています。人生の喜びや悲しみとめぐり会った時、プライムギターの温かい音色は必ずや貴方の心を慰め、生きる希望を与えてくれることでしょう。プライムギターは、世界中の国々で最もポピュラーなギターとして愛され、親しまれています。それだけに数多くの名工たちが凌ぎを削り、プライムギターの製作に情熱をかけています。同じ製作家が造っても、まったく同じギターはありません。ギターは木、生きているのです。そのため、ギターの数だけの音色があります。沢山のギターが、貴方との出会いを待っています。「一生の伴侶」となるギターと出会えたら、どんなに感動的でしょう。
 

バスギター(Bass Guitar)

「大草原に大海原に大地の鼓動が詩う。」

プライムギターより4度低く、アルトギターからは1オクターブ低く、アルトギター、プライムギターと共にギターオーケストラの骨組みを成しています。独特のうなり音が魅力的で、最近はバッハのコンチェルト組曲なども独奏したり、バスギターを主役にしたコンチェルトも数多く行われています。ふくよかな中にも、一本の強い芯を持った艶のある低音の響きは、独奏のシーンに於いても、国際舞台で十分に聴衆を惹きつける説得力を持っています。最近では、名工の作品も数多く生まれています。
 

7弦バスギター(7-Strings Bass Guitar)

「アンサンブルに確かな厚みが加わる。」

独奏も見事に弾けるように考案されたハイレベルのギターです。プライムギターより4度低く、アルトギターからは1オクターブ低く調弦されます。低音弦を増す事によって、独特のうねり音がいっそう魅力的に増します。特にバッハの無伴奏チェロ組曲などの独奏では、従来のギターでは出せなかった大海原の深く温かい響きを表現出来ます。数々の海外公演で使用され、1995年の日米国際親善ホノルル公演では、モーツァルト作曲「ホルンコンチェルト」に於いて、単弦のバスギターと共にソロをつとめ、その名演は今も熱く語られています。
 

コントラバスギター(Contrabass Guitar)

「ギタロンとバスギターの愛のかけ橋。」

調弦はプライムギターの1オクターブ下。そのため、プライムギターの楽譜をそのまま見て、すぐに低音をつけることも出来ます。各ギターの中で弦長が最も長く、芯のある低音を作ります。音量も豊かで、ギターオーケストラにおいてはバスギターとギタロンの間のかけ橋となる大切な楽器です。その荘重な響きは力強く、低音域の芯としての役割と、アンサンブル全体の音のバランスを引き締めるのに非常に重要な存在であり、更にバス属全体の余韻をコンサートホールの最後列まで伝える役割も持っています。日豪国際親善公演におけるメルボルンのアーツセンターホールでは、3階まである天井にまで見事にそのサウンドを伝え、オーストラリアの聴衆をうならせました。
 

ギタロン(Guitarron)

「全ての音色をその大きなふところにつつみこむ。」

プライムギターより1オクターブ低く調弦します。弦が太く、胴の容積があり、普通のギターでは絶対に出せない音を持っています。アンサンブルに最も大切な楽器で、全体を優しく豊かに包み込んでくれます。ルーツは南米ですが、ギターオーケストラ創始者の新堀先生がエンドピンを付け、立奏型に調弦を変え、単音奏にする等、根本的に大幅改良しました。ギターオーケストラにおいては、コントラバスギターと同じ音域で演奏されます。エンドピンを立て、コンサートホールのステージ床板に直接響かせるダイナミックな奏法は、世界中どこに行っても人気の的です。
 

アルトチェンバロギター(Alto Cembalo Guitar)

「夜空に輝く星空のドラマ、演奏を格調高く盛り上げる。」

プライムギターより5度高く調弦し、右指に針をつけてチェンバロの華麗な響きを奏でます。バロック音楽の表現には欠かせない存在で、独奏、重奏でも華々しく活躍します。針の太さや弾く位置を変えて、マンドリンやツィターの音色を出すこと出来ます。1957年に今の新堀ギターオーケストラがまだ「新堀ギター室内合奏団」と名乗っていた当時、いち早く開発され、現・新堀芸術学院の校歌として親しまれている「幸せのガボット(op.6-10)」においてソロの大部分がこれによって演奏され、その繊細で美しい音色で多くの人に衝撃的な感動を与えました。1990年代に入ってからは、複弦アルトチェンバロギターも開発され、この単弦アルトチェンバロギターと人気を二分しています。
 

複弦アルトチェンバロギター(Double-strings Alto Cembalo Guitar)

「夜空に輝く星空のドラマ、華麗で絢爛なチェンバロの響きそのままに、演奏を格調高く盛り上げる。」

通常の単弦のチェンバロギターに更に研究改良を加え、より余韻が美しく響くよう開発された12弦(複弦)のアルトチェンバロギターです。音色もニイボリサウンドにふさわしく、格調高く広がりのある独特の響きを持ち、現在全て受注生産ですが大変人気のあるギターです。サウンドホール部分に美しいロゼッタが付き、その存在自身にも格調高い雰囲気が漂います。単弦のアルトチェンバロギターと同様に、プライムギターより5度高く調弦し、右指に針をつけてチェンバロの華麗な響きを奏でます。また、針を付けて弾く奏法の他に、指でじかに優しく奏でることも出来、甘いポピュラー系の音楽にも最適です。しかし何と言ってもバロック音楽の表現には欠かせない存在で、独奏、重奏でも華々しく活躍します。また、針の太さや弾く位置を変える事により、マンドリンやツィター(オーストリアの民族楽器)の音色も容易に表現できます。新堀ギターオーケストラAグループの伝統の曲、「ウィーンの森の物語」の中の重要なツィター独奏の部分でも、ポルトガルギターと共に用いられ、そのどこまでも伸びる余韻と甘いビブラート、繊細且つ優雅絢爛の響きは、多くのファンを魅了しています。
 

ソプラノ型複弦アルトチェンバロギター(Soprano-type Double Strings Alto Cembalo Guitar)

「秘密のベ−ルに包まれた魅惑の音色」